AppleInsiderスタッフ
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アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は火曜日、「ビッグ4」音楽会社に対し、著作権侵害防止規制を撤廃し、どのブランドのデジタル音楽プレーヤーでもデジタル音楽トラックをインターネット上で公然と販売できるようにするよう求めた。
ジョブズ氏は、アップルと音楽会社との契約の重要な条項の一つは、フェアプレイDRMシステムの侵害を速やかに修復することだが、同社が複数の団体に技術のライセンスを供与する道を選んだ場合、この作業は「ほぼ不可能」になると述べた。
「当社のDRMシステムが侵害され、彼らの音楽が不正なデバイスで再生可能になった場合、わずか数週間で問題を解決しなければ、彼らは当社のiTunesストアから音楽カタログ全体を撤回する可能性があります」と彼は書いている。
ジョブズ氏は、同様の懸念として、DRM のライセンス供与には、多くの企業の多くの人々にいくつかの秘密を開示することが必要であり、必然的に漏洩が生じるだろう、と述べた。
「インターネットの普及により、このような漏洩ははるかに大きな被害をもたらしています。たった1件の漏洩が1分もかからずに世界中に拡散する可能性があるからです」と彼は書いている。「このような漏洩によって、DRM保護を解除するソフトウェアプログラムがインターネット上で無料ダウンロードできるようになり、以前は保護されていた楽曲が非正規のプレーヤーで再生できるようになるのです。」
その結果、ジョブズ氏は、アップルがフェアプレイを他社にライセンス供与すれば「大手4社からライセンス供与された楽曲の保護を保証できなくなる」と判断したと述べた。より適切な代替案はDRMを完全に廃止し、あらゆるオンラインストアがあらゆるメーカーのデジタル音楽プレーヤーで再生できるDRMフリーの楽曲を販売できる世界を実現することだとジョブズ氏は述べた。
「これは明らかに消費者にとって最良の選択肢であり、アップルは即座にこれを受け入れるだろう」とジョブズ氏は記した。「もし大手4社がDRM保護を義務付けずにアップルに楽曲のライセンスを供与するなら、我々はiTunesストアでDRMフリーの楽曲のみを販売するだろう」