ロシアではアップルのiPhoneが600ドルの高級スマートフォンの81%を占める

ロシアではアップルのiPhoneが600ドルの高級スマートフォンの81%を占める

ダニエル・エラン・ディルガーのプロフィール写真ダニエル・エラン・ディルガー

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ロシアのスマートフォン出荷台数は2017年第1四半期に6%増加したが、同国におけるプレミアムスマートフォン(600ドル以上)の売上は前年比143%増加し、その売上の81%をAppleが占めた。

カウンターポイント・リサーチのミナクシ・シャルマ氏のレポートでは、市場シェアと価値の違いを詳しく説明し、iPhoneが台数では12%(サムスンの31%シェアに次ぐ第2位)を占めている一方で、両社の台数シェアを合わせると43%となり、金額ベースではスマートフォン市場の66%を占めていると指摘している。

カウンターポイント社のニール・ショー氏はAppleInsiderに対し、400ドル以上のスマートフォン市場の60%はAppleのものだが、iPhoneと同じ価格で販売されている600ドル以上のスマートフォン市場ではAppleが81%を保有していると明言した。サムスンはロシアで急成長しているプレミアム層向けスマートフォンの売上のわずか14%を占めているものの、100ドルから150ドルの低価格帯スマートフォンでは半分強を占めている。

より安価な国産携帯電話や中国からの輸入品との競争の難しさから、サムスンはロシアでAndroidのより安価な代替品として、基本的なTizen携帯電話の販売に取り組んでいる。

同社は昨年2月、中国のレノボとZTEが3桁成長を記録し、販売台数でiPhoneを急速に追い抜き、Appleを4位に押し上げたと報告した。しかし、1年後、Appleはロシアで2位に返り咲いた。一方、レノボとZTEの出荷台数はAppleよりも大幅に減少し、そのペースも速かった(レノボの11%のシェアは4%を下回り、ZTEも同様に10%からわずか4%に落ち込んだ)。

もう一つの中国企業であるファーウェイは9%のシェアを占めた。ロシア国内ブランドのTele2は売上高の4%を占めるまでに成長した。

ロシアの高級携帯電話市場におけるAppleの確固たる地位は、他の市場にも反映されています。昨年11月の報告書によると、Appleは2016年度の売上高が50%増加し、ロシアにおける高級携帯電話のシェアが既に66%に達しているとのことです。