マイキー・キャンベル
· 1分で読めます
AuthenTec独自の指紋センサーの断面。| 出典: AuthenTec
Appleが次世代iPhoneを発売すると、サファイア製のわずかに凸状のホームボタンに指紋センサーが埋め込まれる可能性が高く、これは現在のデザインからの大きな変更となる。
情報通のKGIアナリスト、ミンチー・クオ氏によると、おなじみの凹型デザインの代わりに凸型のホームボタンを使用することで、Appleは貴重な内部スペースを失うことなく、噂されている指紋センサーのためのスペースを確保できるという。
AppleInsiderが入手した調査メモの中で、Kuo氏は、Appleがサファイアを使用しているのは、傷に強いという理由からであり、それによって内蔵の指紋センサーを保護するためだと述べている。
Appleが2012年に買収した生体認証セキュリティ企業AuthenTecは、最先端の静電容量式およびRF技術を生体認証チップに採用しています。この技術は、既存の光学式システムとは異なる方法で指紋を画像化します。クオ氏は、この技術はセンサーにゴミや埃が蓄積しても誤読が発生しないため、優れていると考えています。
さらに、アナリストは、Appleの現在のワンボタンiPhoneのデザインが指紋リーダーに最適だと見ている。ホームボタンが一つだけであれば、指紋をスキャンする際に指をどこに置けばいいのか分からず、消費者が戸惑う可能性が低くなるからだ。
凸型のホームボタン設計によりセンサー用のスペースは増えるが、2007年に初代iPhoneが発売されて以来Appleが使用してきた凹型の部品よりも傷がつきやすくなる。敏感なセンサーを保護するため、現在のプラスチック複合材の代わりに、ダイヤモンドに次ぐ硬度を持つサファイアガラスが使用される。
この凸型デザインは、限られたスペース内に指紋センサーパッケージを封入する方法を説明した、Apple が 6 月に出願した特許にぴったり当てはまる。
クオ氏は、このセンサーの搭載により、iPhoneは競合するAndroidやWindows Phone端末を大きくリードするだろうと予測し、Appleが安全なモバイル決済分野に参入する前兆となる可能性があると指摘する。また、このシステムはiCloudやiTunesといったAppleのクラウドコンピューティングサービスへのより安全なアクセス手段となる可能性もある。
同日早朝、AllThingsDは内部情報筋の話として、アップルが9月10日のメディアイベントで次世代iPhoneを発表すると報じた。