裁判所はiPhone 4の所有者が割れたガラスを理由にAppleを訴えることはできないと判断

裁判所はiPhone 4の所有者が割れたガラスを理由にAppleを訴えることはできないと判断

スラッシュ・レーンのプロフィール写真スラッシュレーン

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カリフォルニア州の連邦判事は今週、iPhone 4のガラスのひび割れをめぐるAppleに対する訴訟を棄却した。

エドワード・ダビラ米連邦地方裁判所判事は今週、ベツァレル・ウィリアムソン氏によるアップルに対する訴訟を却下する判決を下した。判事の判決文(CNet経由)には、ガラスは強化ガラスであっても衝撃を受けるとひび割れたり砕けたりすることは「周知の事実」であると記されている。

「店先の割れた窓ガラス、ひびの入った車のフロントガラス、欠けたスマートフォンの画面などは、現代社会では日常的に見られる光景だ」とウィリアムソン氏は語った。

この集団訴訟は2011年1月に初めて提起された。前面と背面の両方がガラス製のAppleのiPhone 4のデザインに欠陥があると主張したが、失敗した。

当初の訴状では、iPhone 4に使用されているガラスの強度を宣伝するAppleの販促資料が引用されていた。訴状には、Appleのチーフデザイナーであるジョナサン・アイブ氏の発言が引用されており、同氏はiPhone 4のガラスは「サファイアクリスタルに匹敵する強度」があると述べた。

訴状には、第三者保険会社の調査結果も引用されており、同保険会社は、iPhone 4のガラス筐体の破損率が以前のバージョンのiPhoneよりも82パーセントも高いと指摘している。

しかし判事は、アップル社がiPhone 4が「通常の損耗に耐える、通常の使用ではガラス筐体が割れたりひびが入ったりすることはない、あるいは落としても損傷しない」とは一度も述べていないと判断した。

Appleは2011年後半にリリースされたiPhone 4Sにも同じガラスデザインを採用したが、次期iPhoneはガラスではなく金属製の背面を採用した大幅な再設計が期待されている。