マイキー・キャンベル
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Beats Audio CEO ジミー・アイオヴィン氏。| 出典: All Things D
火曜日遅くに発表された報道によると、クック氏は2月下旬に行われた会議について内部情報を入手したとのこと。その会議では、クック氏とビーツ・オーディオのCEOでヒップホップ界の大物ジミー・アイオヴィン氏が「プロジェクト・デイジー」と呼ばれる音楽サービスについて話し合ったという。
ロイター通信は、事情に詳しい関係者の話として、アップルのメディア責任者エディ・キュー氏も会議に出席したと報じた。会議では、Beatsの音楽ストリーミングサービス「Project Daisy」など、音楽関連の幅広い話題が取り上げられ、「情報提供」が目的だったという。関係者によると、クック氏は同サービスのビジネスモデルと将来計画に関心を示したものの、正式な契約には至らなかったという。
アイオヴィン氏は1月にAllThingsDにサブスクリプション型サービス「Daisy」の概要を説明した際、Cue社と「近いうちに」会う予定だと漏らしたものの、それ以上の詳細は明かさなかった。同じインタビューで、BeatsのCEOであるアイオヴィン氏は、2001年に故Appleの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏に同様のアイデアを提案したと語っている。ジョブズ氏はこのコンセプトに興味を持っていたようだが、「レコード会社に十分な金額を払いたくなかった」とアイオヴィン氏は述べ、最終的には経済状況が改善するだろうと考えていたという。
アイオヴィン氏は、ビーツの共同所有者であるほか、音楽レーベルのインタースコープ・ゲフィンA&Mの会長も務めており、アップル社とは長い付き合いがあり、後にiTunesとなるものに関する契約を最初に締結した業界幹部の一人でもある。
Appleは、Rhapsody、MOG、Rdioといった既存のサービスに対抗できるようなストリーミング音楽サービスの構築に取り組んでいるとの噂が流れている。中には、2013年末までにAppleブランドのソリューションがリリースされるという報道もある。