元Macデザイナー、サムスンとアップルのGUIに「かなりの類似点」を発見

元Macデザイナー、サムスンとアップルのGUIに「かなりの類似点」を発見

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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元アップルとNeXTのグラフィックデザイナーであるスーザン・ケア氏は火曜日に証言台に立ち、サムスンのホーム画面アイコンとアップルのiPhoneのアイコンの間に「かなりの類似点」を見たと述べ、アップルの専門家証人であるピーター・ブレスラー氏の以前の証言を反響させた。

「ハッピーマック」など初代Macのアイコンの多くを手がけたデザイナーとして知られるカレ氏は、Apple対Samsungの特許裁判でAppleの専門家証人として証言し、SamsungのUIのいくつかの要素がAppleのiPhoneのホーム画面の外観を侵害していると指摘したとウォール・ストリート・ジャーナルが報じている。

ケア氏は比較を行うにあたり、「Captivate」や「​​Galaxy S 4G」など、2007年の初代iPhone発売以降に発売されたサムスン製スマートフォン11機種のホーム画面アイコンを調査した。調査対象となったアイコンには、「連絡先」、「メモ」、「写真」、「設定」などがあり、これらをサムスン製デバイスの対応するアイコンと比較した。さらに、iPhoneのホーム画面のグリッド型レイアウトもサムスンのデザインに違反しているとされている。

Appleは、2007年に申請され2009年に認可された同社のD'305特許に見られるように、iOSのアイコンの外観とレイアウトに関する特許を所有している。

証言によれば、両社のアイコンは非常に似ていたため、ケア氏自身も一時混乱し、サムスンの携帯電話をiPhoneと間違えたという。

「私はどちらかを間違えてしまいました」とケア氏は語った。「分析結果に加え、私自身も混乱した経験がありました。」

サムスンは、自社のスマートフォン「Fascinate」に搭載されているメッセージングアプリのアイコンデザインを例に挙げて反論した。これはiPhoneの角丸四角形とは共通点がない。ケア氏は、具体的なデザインがAppleの資産と「実質的に類似」していないことに同意したが、両者は同じメタファーを共有していると指摘した。

「100%違うわけではない」とケア氏は「設定」アイコンについて述べた。Apple版では3つの歯車が表示されるのに対し、Samsung版では大きな歯車が1つ表示される。

Appleの展示では、SamsungのメッセージアイコンとiOSのメッセージアプリを比較している。
出典:Apple対Samsungの裁判資料

ケア氏は、デザインの代替案を探る中で、「紛らわしいほど似ていないデザインを実現できる」ことを示す例を見つけたと述べ、RIMのUIソリューションを例に挙げた。この混同の主張は、Apple対Samsungの訴訟の核心であり、訴訟手続きの過程で何度も繰り返されてきた。

サムスンを弁護する弁護士チャールズ・バーホーベン氏は、端末の電源を入れるだけで、iPhoneと韓国の電子機器大手サムスン製の端末の違いは誰でもわかると主張した。バーホーベン氏はその主張を裏付けるため、3つの端末の電源を入れ、それぞれの起動シーケンスを見せた。

起動すると、サムスンのAndroid搭載スマートフォン「Charge」には企業ロゴが表示され、その後短いDroidアニメーションが表示された。一方、AppleのiPhoneには、クパチーノにある同社のメタリックロゴが表示された。バーホーベン氏はさらに、Chargeユーザーはデバイスを起動し、ロックを解除してボタンを押すだけでホーム画面にアクセスできると説明した。

Apple対Samsungの訴訟は、 Apple側の専門家証人の証言とともに金曜日に再開される予定。