MakerBotのiOS接続可能な第5世代3DプリンターとDigitizerデスクトップ3Dスキャナーを実際に使ってみた

MakerBotのiOS接続可能な第5世代3DプリンターとDigitizerデスクトップ3Dスキャナーを実際に使ってみた

3D プリントの技術が向上するにつれ、市場リーダーの MakerBot はデバイスのラインナップを拡大し続け、Apple の iOS エコシステムとの接続性を強化する取り組みを行っています。

MakerBot Industriesは先週末、ボストンにある新しい直営店の一つでイベントを開催し、第5世代3Dプリンター、同社の新型デスクトップ3Dスキャナー「Digitizer」、そしてMacとWindows PCで利用可能な最新世代の3Dレンダリング・アニメーションアプリケーション「KeyShot 5」を先行公開しました。AppleInsiderもイベントに出席し、新製品を視察する機会を得ました。

MakerBotの3Dプリンターとスキャナーは、Mac経由でソフトウェアで制御できます。また、iOS専用の新しいアプリケーションも近日中にリリース予定です。iPhone版MakerBot Mobileを使えば、ユーザーは新しい第5世代プリンターを監視・制御でき、iPad版MakerBot PrintShopを使えば、オブジェクトの作成と3Dプリントが可能になります。

2,899ドルで販売される第5世代MakerBot Replicatorには、アプリとクラウドに対応した新しいユーザーフレンドリーな3Dプリントプラットフォームが搭載されています。USBとイーサネットに加え、近い将来にはWi-Fiもサポートされる予定です。ハードウェアには、オンボードカメラと診断機能、造形プレートのレベリングアシスト機能、新しいスマートエクストルーダー、モーションコントローラー、ガントリー設計が搭載されています。第4世代の旧モデルと比較して、造形体積が11%増加し、プリント時間が短縮されています。

MakerBot の他の第 5 世代 3D プリンターは、R​​eplicator Mini、Replicator Z18 (6,499 ドル)、Replicator Mini (1,375 ドル) です。

同社のイベントでは、MakerBotがKeyShot 5と、同社の3Dプリンターでレンダリング画像を作成する機能を披露しました。また、様々なモデルのMakerBotプリンターも設置され、来場者が遊べる小さなプラスチック製の小物が次々と作られていました。

ほとんどのプリンターは、底にスタンドが付いた中空のボールを製作していました。この作品の製作には約30分かかりましたが、MakerBotプリンターとその機能の簡単なデモンストレーションとなりました。

しかし、実物大の日本の兜、リスをあしらったチェスセット、ピンクのギター、非常に精巧に作られたタコ、建物の小型版など、他にも大きなアイテムがたくさんありました。

これらのアイテムの中には、たとえ同社の最大モデルであっても、1台のプリンターでは作成できないほど大きいものもありました。そのため、パーツごとに印刷し、それらを組み合わせることで最終製品を作り上げています。

例えば、先ほどのギターは3つのパーツで構成されており、そのうちの1つは厚くて重いプラスチック製でした。全体の製作には17時間かかったとのことです。

MakerBot Industriesは、近日リリース予定のフル機能iOSアプリケーションに加え、Thingiverseアプリも提供しています。このアプリでは、モバイルユーザーがThingiverseウェブサイトで利用可能な3Dプリンターファイルを閲覧できます。iPhoneアプリでは、出力したオブジェクトを閲覧、レビューし、MakerBotのオンラインコミュニティに写真をアップロードすることもできます。

799ドルの新製品、Digitizerは、最大8インチ×8インチの3次元オブジェクトをスキャンし、同社の3Dプリンター用のレンダリング画像を作成するのに約10分かかります。このシステムは、ターンテーブル型のプラッターを使用してオブジェクトを回転させながらレーザーでスキャンします。高度なソフトウェアを必要とせず、誰でも簡単にオブジェクトをスキャンして3Dプリンターを使用できるように設計されています。

MakerBotの新しい直営店では、デジタイザーや3Dプリンターに加え、新しいオブジェクトを印刷するためのプラスチックフィラメントスプールや、プリンターやスキャナーに1000ドル以上を費やすのを避けたい人向けの小物も販売しています。ボストン店で販売されている商品には、フェンウェイ・パークのミニチュアレプリカ、同パークの伝説的なレフト側「グリーン・モンスター」のレプリカ、そしてiPhoneのスピーカーを前方に傾けて音声を増幅し、音声を聴くことができるiPhoneドックなどがあります。

MakerBot ストアでは、一度だけ複製が必要で、独自のプリンターを所有する必要がない人向けに、3D 印刷サービスも提供しています。

イースターが近づくと、店先の窓には 3D プリントされた色とりどりの装飾卵が飾られ、ある窓には屋根から吊るされたプリンターが設置され、通行人が制作過程を見られるようオブジェクトをプリントしている様子も見られました。

さらに、同社の第 4 世代 MakerBot Replicator 2 と MakerBot Replicator 2X Experimental も引き続き割引価格で購入できます。