ジョシュ・オン
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ロイター通信はITCの発表を報じ、この訴状はAppleとGoogleのAndroid OSをめぐる、より大規模な知的財産権紛争の「代理」となっていると指摘した。問題となっている特許のうち1件のみを審査するというITCの決定は、他の3件の特許に関する競合他社の主張に終止符を打つため、Appleにとって好ましいニュースと見ることができる。
コメントを求められたアップルの広報担当者は、同社の以前の声明を繰り返すだけで、「競合他社は当社の技術を盗むのではなく、独自の技術を開発すべきだ」と述べた。
委員会の判事は10月、AppleはHTCの電源管理と通話ダイヤルに関する4件の特許を侵害していないとの判決を下していた。HTCは当初、2010年5月にiPhone、iPad、iPodの製品ラインを対象とする訴訟を起こし、AppleがHTCを提訴したことへの反論として訴訟を起こした。
故スティーブ・ジョブズの伝記によると、ジョブズは昨年、台湾の携帯電話メーカーHTCが自社の発明を盗用したと感じたデバイスを発売したため、アップルとHTCの訴訟に個人的に関心を寄せていたという。その後、ジョブズはこの問題で「Androidを破壊し」、「熱核戦争」を起こすと誓った。
金曜日のニュースは、Apple対HTCの訴訟に関する最終判決が来週月曜日に言い渡される予定となっている中で報じられた。判決は当初今週水曜日に予定されていたが、理由は明らかにされていないものの延期された。7月、判事はHTCがAppleの特許2件を侵害したと判決を下していた。
両社は、ITC(国際電気通信委員会)に相手方を相手取った未解決の訴訟を複数抱えている。Appleは7月にHTCを相手取って新たな訴訟を起こした。9月にはHTCがAppleを相手取ってITCに3度目の訴訟を起こし、今回はGoogleから取得した特許を主張した。
HTCは、アップルの訴訟は「邪魔」に過ぎないと見ていると述べている。最高経営責任者(CEO)のピーター・チョウ氏は、この訴訟がHTCの事業に影響を与えることはないと楽観的な見方を続けている。
同社幹部もAppleとの紛争解決に関心を示している。業界関係者は、HTCが今年初めにS3 Graphicsを3億ドルで買収したのは、Appleに対する優位性を獲得するための試みだったと見ている。
S3 Graphicsは画像圧縮関連の特許をめぐってAppleを提訴し、7月にITC(国際貿易委員会)でAppleに不利な判決を下した。しかし、この判決は11月にITCによって覆された。HTCはこの報道に対し、判決覆しを踏まえ、買収について「包括的な再評価」を行うと述べた。