サム・オリバー
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Adobe Labsから提供される新しいアプリケーションはコードネームが付けられ、「実験的テクノロジー」と呼ばれています。このアプリケーションは、「.fla」拡張子を持つAdobe Flash Professionalファイルに含まれるアートワークとアニメーションを、iOSデバイスのモバイルSafariウェブブラウザで開くことができるHTML形式に変換します。
「これにより、コンテンツを再利用し、Flash ランタイムをサポートしていないデバイスにもコンテンツを拡張できるようになります」と Adobe は述べています。
FlashファイルをHTMLに変換すると、HTML編集ツールや手動で編集できるようになります。その後、AppleのSafariなどの対応ブラウザでコンテンツを閲覧できるようになります。
Adobeは、3Dトランスフォーム、ActionScript、ストリーミングサウンド、埋め込みまたは外部ビデオなど、Flash Proのすべての機能がHTML5形式でサポートされているわけではないと指摘しています。サポートされている機能には、画像、レイヤー、シーン、フォント埋め込み、フレームセットなどがあります。
WallabyはAppleのiOS 4.2での使用が最適です。以前のバージョンのモバイルオペレーティングシステムでは、Flashから変換されたHTMLファイルでマスクの問題が発生することが知られています。Adobeによると、残りの問題はモバイルSafariブラウザのバグによるもので、ズーム時のアーティファクトやマスクされたアートワークの周囲に境界線が表示されるなどです。
iOSプラットフォームにおけるAdobe Flashのサポート不足は、AdobeとAppleの間の大きな争点となってきました。この論争は昨年、AppleのCEOであるスティーブ・ジョブズが公開書簡の中で、iPhoneやiPadのような低消費電力タッチスクリーンコンピューティングデバイスの現代にはFlashは不向きな技術だと強く非難したことで頂点に達しました。
Appleは、FlashをプリインストールしたMacの出荷を停止しました。この変更により、ユーザーは最新バージョンのソフトウェアをインストールし、セキュリティとパフォーマンスを向上できると主張しています。しかし、テストでは、新型MacBook AirからFlashを削除したことで、バッテリー駆動時間が2時間延長したことも判明しました。
Appleは、Flashの代替として、ブラウザに特別なプラグインを必要としないHTML5標準をモバイルデバイスに導入することを推奨しています。Flashは、新型Motorola Xoomタブレットの主要機能としても宣伝されていましたが、先月出荷されたハードウェアにはAdobeのプラグインが未対応でした。