オーストラリア、Androidの位置情報追跡をめぐりGoogleに4000万ドルの罰金

オーストラリア、Androidの位置情報追跡をめぐりGoogleに4000万ドルの罰金

ウィリアム・ギャラガーのプロフィール写真ウィリアム・ギャラガー

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オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)は、大手IT企業のGoogleが位置情報追跡に関してAndroidユーザーを欺いていたことが判明し、同社に4,000万ドルの罰金を課した。

ACCCの調査は、Googleが位置情報オプションの改善を実施した2019年に開始され、2021年に終了した。同年、ACCCは、Googleが2017年1月から2018年12月の間にAndroidユーザーを欺いていたと結論付けた。

Yahoo Financeによると、同社はユーザーがオフにできる単一の「ロケーション履歴」設定を提供しているように見えたため、オーストラリアの消費者法に違反していたという。しかし実際には、Androidには実質的に同じ機能を持つ「ウェブとアプリのアクティビティ」という別の設定があり、この設定では追跡を防げなかった。

「世界最大級の企業の一つであるGoogleは、『ウェブとアプリのアクティビティ』設定を通じて収集された位置情報データを保持することができた」と、ACCCのジーナ・キャス=ゴットリーブ委員長は声明で述べた。「そして、保持されたデータは、たとえ消費者が『ロケーション履歴』設定をオフにしていたとしても、Googleが一部の消費者にターゲティング広告を表示するために利用される可能性がある」

「個人の位置情報は一部の消費者にとってデリケートで重要なものです」と彼女は続けた。「Googleが誤解を招くような表示をしていなければ、この表示を見たユーザーの中には位置情報の収集、保管、使用について異なる選択をした人もいるかもしれません。」

2021年、Googleは裁判所の判決に異議を唱え、控訴を検討していると表明したが、現在は罰金を受け入れている。

Googleの広報担当者はYahoo Financeに対し、 「2017年から2018年にかけての過去の行為に関する問題を解決することに合意したことを確認いたします」と述べた。「自動削除機能などの業界初のツールを活用し、位置情報の管理と理解を容易にするとともに、保存されるデータ量を大幅に削減することに多大な投資を行ってきました。」

「これまで実証してきたように、当社は、ユーザーにコントロールと透明性を提供しながら、可能な限り最も役立つ製品を提供するための継続的なアップデートに取り組んでいます」と広報担当者は続けた。

別途、GoogleとAppleの両社は、ACCCが提案したApp Storeの独占禁止法に関する懸念に対して抗議した。