Apple、Cromaとの提携でインドに公式小売店を開設

Apple、Cromaとの提携でインドに公式小売店を開設

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インドの消費者は、地元の家電量販店チェーンCromaがムンバイとバンガロールの6か所に店内店舗をオープンする準備を進めており、まもなくApple Storeの体験を味わえるようになる。

エコノミック・タイムズ紙によると、アップルはタタ傘下のクロマと提携し、国内のベスト・バイやターゲットに見られるような店舗内店舗のコンセプトを生み出す見込みだ。ムンバイのマラド、ジュフー、オベロイ・モール、フェニックス・モール、ガトコパーの5店舗と、バンガロールのジャヤナガルに1店舗を開設し、約400~500平方フィートの専用売場スペースでアップル製品を販売する予定だ。

「インドにApple StoreをオープンするためにAppleと提携できることを誇りに思い、非常に期待しています」と、Cromaの親会社であるInfiniti RetailのCEO、アビジット・ミトラ氏は述べています。「これらの店舗はグローバルデザインをモデルにしており、Apple製品の全ラインナップを展示することで、お客様に最高の体験を提供します。」

Cromaの各店舗では、Appleのトレーニングを受けた従業員、木製のテーブル、照明器具、そしてAppleの数多くの海外実店舗を訪れたことがある人なら誰もがお馴染みの製品ディスプレイが備え付けられる。同誌によると、Appleが小売業との提携を通じてインドに店舗を構えるという決定は、官僚的な煩雑な手続きに煩わされることなく顧客体験をコントロールするための戦略的な動きだという。

Appleが急成長するインド市場への進出を模索しているとの噂は長年にわたり続いてきた。当初の報道によると、同社幹部は2013年という早い時期にパートナー候補と会合を開き、iOSデバイスをより小規模な「ティア2およびティア3」市場に展開するための店舗内ストア構想について協議していたという。現時点では、Appleは小売業の拡大を大都市に限定するというトップダウン型のアプローチを取っているようだ。

Cromaとの提携は、CEOのティム・クック氏がインドのナレンドラ・モディ首相と会談し、インドへの投資の可能性について協議したわずか数週間後に実現した。モディ首相は先月、シリコンバレーの複数のテクノロジー企業と投資機会について協議するためカリフォルニアを訪れていた。