ウィリアム・ギャラガー
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クレジット: AppleInsider
世界的なチップ不足とメーカーによる買いだめが相まって「危険ゾーン」が形成されており、プロセッサのリードタイムは2017年以来の最高レベルにまで低下している。
世界的な半導体不足は自動車業界や一般テクノロジー業界の企業に影響を及ぼしており、サスケハナ・ファイナンシャル・グループが2017年に追跡を開始して以来、最長のリードタイムにつながっている。
ブルームバーグによると、同グループは、プロセッサの注文から納品までの待ち時間が4月に17週間にまで長くなったと述べている。2021年初頭までは、通常は約13週間だった。
サスケハナ・レポートの執筆者クリス・ローランド氏は、これは全業界の平均であり、より極端な例もあると述べた。例えば、自動車用半導体サプライヤーのNXPセミコンダクターズNVでは、現在リードタイムが22週間を超えている。
ヘッドフォンを製造する小規模企業の中には、リードタイムが1年にまで延びるところもある。報道によると、このため大幅な再設計が必要となり、中には製品が廃棄されたケースもあったという。
ブルームバーグによると、リードタイムの長期化は、企業がプロセッサの生産能力を過剰に買い占めていることを意味する可能性がある。これは供給不足に備えるための措置だが、こうした買い占めは、企業が販売できる量を超える在庫を抱えることになり、問題を引き起こす可能性がある。
「リードタイムの延長は、在庫の積み増し、安全在庫の積み増し、二重発注といった顧客側の『悪い行動』をしばしば引き起こす」とローランド氏は報告書に記している。「こうした傾向が、半導体業界において、真の顧客需要を上回る過剰出荷の初期段階を促した可能性がある。」
問題をさらに悪化させているのは、台湾が干ばつの真っ只中にあることだ。台湾はAppleのプロセッササプライヤーであるTSMCの拠点であり、同社は干ばつが問題を引き起こすとは考えていないと述べている。
しかし、TSMCをはじめとする企業は、施設への水の注文と供給を実験することで、干ばつの懸念に備えてきた。
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