UBSはAppleを「特別な」投資と宣言し、iPhoneの「完全な影響」はまだ来ていないと述べている

UBSはAppleを「特別な」投資と宣言し、iPhoneの「完全な影響」はまだ来ていないと述べている

ニール・ヒューズのプロフィール写真ニール・ヒューズ

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UBSのアナリスト、スティーブン・ミルノビッチ氏は、新しい伝記「スティーブ・ジョブズになる」を読んだことがきっかけで、アップルの将来について自身の考えを述べ、投資家に対し、iPhoneメーカーの絶頂期はまだこれからかもしれないと示唆した。

ミルノビッチ氏は、「スティーブ・ジョブズになる」がアップルの幹部によって支持されているという事実は、同社の現経営陣が過去、現在、そして未来をどのように捉えているかを示していると述べた。特に、故アップルの共同創業者が製品の垂直統合を重視し、現CEOのティム・クック氏もそのビジョンを継承していることを指摘した。

「しかし、現在の経営陣は、パートナーシップを必要とするマルチサイドプラットフォームへの理解を、より高度なレベルにまで高めている」とアナリストは述べた。「クック氏はiOSを消費者の生活に浸透させたいと考えている。そのため、iPhoneの波及効果の全容はまだ見えていない」

ミルノビッチ氏は投資家は「安易な投資」は避けるべきだとしながらも、アップルは「特別な」投資対象であると認め、「最もクリエイティブな産業企業」と呼んだ。

ブレント・シュレンダーとリック・テッツェリ共著『スティーブ・ジョブズになる』が先週発売され、ウォルター・アイザックソンがジョブズ自身の伝記で描いた人物像が不正確だと考えるアップル幹部たちから賞賛されている。ミルノビッチ氏にとって、シュレンダーとテッツェリの新著は、ジョブズがクックを後継者に選び、アップルCEOに自分の思うように会社を率いるよう指示した際に、自分が何をしようとしていたのかをはっきりと理解していたことを裏付けるものだ。

「クック氏は、ジョブズ氏が避けていたであろう問題、例えば資本還元や労働条件といった問題に取り組みながらも、基本的な信念を維持してきた」とミルノビッチ氏は述べた。「ジョブズ氏の得意分野は、NeXTの失敗からも明らかなように、消費者への販売だった。消費者向け技術と経済が今や業界を牽引し、隣接市場の機会を提供していることは、アップルにとって幸運なことだ。」

UBSはAAPL株の目標株価を150ドルに据え置いている。『Becoming Steve Jobs』はAmazonとAppleのiBookstoreで入手可能。