ニール・ヒューズ
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ノキアの株価は木曜日、ネットワーク部門の業績不振を受け、12%以上下落した。しかし、明るい材料となったのは、アップルによる買収候補と噂されている「Here」地図サービス部門だ。
ノキアの売上高は前年比20%増の32億ユーロとなったものの、営業利益はわずか2億6500万ユーロに落ち込んだ。その痛手はノキアネットワークス部門に最も大きく及び、総売上高は増加したものの、利益率は60%以上減少し、わずか8500万ユーロにとどまった。
ノキアの決算内容に投資家は落胆し、株価は木曜日に急落した。しかし、同社には明るい兆しもあった。2013年にスマートフォン事業「ルミア」を72億ドルで売却し、スマートフォン事業から撤退したのだ。
ノキアにとってプラス材料となったのは、「Here」と呼ばれる地図サービス部門で、利益は20%増加して1億6200万ユーロとなった。
ノキアはネットワーク企業として事業の焦点を再び絞ろうとしており、Here部門を32億ドルで売却する計画があると報じられている。関心を示していると噂されている企業の中には、アップルも含まれる。
仮にアップルがノキアのHereを希望価格で買収することになった場合、これは同社史上最大の買収となり、昨年同社がBeatsに投じた30億ドルを上回ることになる。
Appleにとって、HEREの追加は、iOS 6でリリースされた際に批判を浴びたApple Mapsの構築において重要な役割を果たす可能性がある。2年半が経った現在でも、Appleはバックエンドのサポート強化に取り組んでいるものの、Mapsには公共交通機関のデータなどの基本機能がまだ欠けている。