AppleInsiderスタッフ
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デザイン会社ブレスラーグループの創設者であるブレスラー氏は証言の中で、多数のサムスン製スマートフォンやタブレットのデザインを陪審員に説明し、アップルが主張する特許との類似点を明らかにしようとした。
CNetが指摘したように、ブレスラー氏はサムスンがアップルの特許を多数侵害していると主張した。
「私の見解では、サムスン製の携帯電話が多数、タブレットが2機種あり、それらはアップルの特許に記載されているデザインと実質的に同一です」とブレスラー氏は述べた。さらにブレスラー氏は、デザインが非常に類似しているため、消費者がサムスン製品とアップルのデバイスを混同する可能性があると主張した。これは、サムスンがベスト・バイの顧客を対象に行った調査で示唆された説である。
しかし、サムスン側の弁護士チャールズ・バーホーベン氏による反対尋問において、ブレスラー氏は、顧客が誤ってサムスン製品を購入したのを目撃していないことを認めた。ブレスラー氏はまた、両社のデバイスのデザイン要素の細部についても厳しく追及され、「ピーナッツバターと七面鳥を比較しろと言っているのか」と発言した。バーホーベン氏は即座に、どちらのデザインがどちらの食べ物なのかと尋ねたが、ブレスラー氏は「これは一般の人が見ようとも思わないレベルの詳細だ」と答えた。
AppleとSamsungのデバイスの比較。| 出典: Apple対Samsungの裁判資料
さらに質問を進めると、サムスンがiPhoneの前面に関する先行技術を主張したため、ブレスラー氏は、この比較は意匠特許の不適切な分析であると指摘した。ブレスラー氏は、先行技術を検討する際には、サムスンが比較対象とした1つの図ではなく、8つの図すべてを用いるべきだと述べたと、The Vergeは報じている。
ブレスラー氏は、特許を見る標準的な方法は、デザインを細かい部分に分割するのではなく、デザイン全体を見ることだと主張している。
「一般の人は、携帯電話のデザインがどのようなものなのか、全体的な印象を受けるべきだと私は考えています」とブレスラー氏は述べた。「あなたのように、細かい部分まで調べるべきではないと思います。」
Apple対Samsungの訴訟は火曜日も続き、ブレスラー氏とAppleの専門家証人であるスーザン・ケア氏(NeXTの元クリエイティブディレクターであり、初代Macのグラフィック要素に貢献した人物)によるさらなる証言が予定されている。