アップルと中国移動のiPhone交渉が決裂

アップルと中国移動のiPhone交渉が決裂

ケイティ・マーサルのプロフィール写真ケイティ・マーサル

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中国移動は、人口の多いアジアの国にiPhoneを投入するための合意に両社が達せなかったため、AppleのiPhoneを扱わないことになった。

この内訳については、米国の全人口を上回る3億5000万人以上の加入者を抱えるこの中国のプロバイダーから、ごく簡単にしか確認されていない。

「親会社はiPhoneをめぐるアップルとの協議を打ち切った」と中国移動の広報担当者は語った。

このニュースは、昨年末にAppleが中国でiPhoneの契約獲得に苦戦しているという主張を裏付けるものと思われる。当時、Appleは月額利用料収入をキャリアに分配するという主張を巡り行き詰まっていたと報じられている。この収入分配は複数の国で反対に遭っているとされ、特に中国では乗り越えられない問題になる可能性があると報じられている。

「二人は非常に強い自尊心を持っており、どんな関係でも同じだが、うまくいかないことが多い」と調査会社BDAチャイナのダンカン・クラーク会長は語る。

また、SIM(加入者情報)カードのロックを必要とする契約をアップルが好む傾向についても懸念があるかもしれない。ロックされると、中国のiPhoneユーザーが国内でも旅行中でもネットワークを切り替えることができなくなるからだ。

アップルは中国移動(チャイナモバイル)だけでなく、次点の有力候補である中国聯通(チャイナユニコム)との提携も検討する可能性がある。同社は昨年、iPhoneへの注力はしていないものの、iPhoneをサポートする可能性には前向きだと表明していた。