AppleのiOS 11.4.1アップデートでUSB制限モードが有効になる

AppleのiOS 11.4.1アップデートでUSB制限モードが有効になる

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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iOS 11.4.1 で Apple は、ハッカーやスパイ、法執行機関が iPhone や iPad に物理的にアクセスすることを困難にするために設計された機能である USB 制限モードをひっそりと有効にしました。

「Face ID/Touch IDとパスコード」メニューに、新たに「USBアクセサリ」のトグルが追加されました。このオプションはデフォルトでオフになっており、デバイスが1時間以上ロックされている場合、iOSは物理的なデータ接続を許可しません。

「Appleでは、お客様をあらゆる設計の中心に据えています。ハッカー、個人情報窃盗犯、そして個人データへの侵入からお客様を守るため、あらゆるApple製品のセキュリティ保護を継続的に強化しています」と、同社はiOS 12へのこの機能搭載計画についてAppleInsiderへの声明で述べている。「私たちは法執行機関に最大限の敬意を払っており、彼らの職務遂行を妨害するようなセキュリティ強化は行いません」

Apple は法執行機関への干渉の意図を否定しているが、USB 制限モードは、少なくとも新しいツールを開発するか、政府に圧力をかけてバックドアを義務付けるまでは、警察や Cellebrite や GrayShift などのサードパーティの科学捜査会社の仕事を必然的に困難にするだろう。

特にセレブライトは、FBIがサンバーナーディーノ銃撃犯サイード・リズワン・ファルークのiPhone 5cを解読するために利用した会社だと考えられており、これによりAppleと米国司法省の双方は、AppleがiOSにバックドアをコーディングすることを強制されるかどうかをめぐる長期にわたる争いを避けることができた。

米国の諜報機関や法執行機関の関係者の多くは、エンドツーエンド暗号化の利用拡大により、インターネット通信が「暗転しつつある」と訴えている。エンドツーエンド暗号化は、それを採用している企業でさえデータの傍受を不可能にする。一部の政治家はバックドアの設置を呼びかけているが、これまでのところ成果は上がっていない。

Apple社やその他の暗号化支持者は、プライバシーは権利であり、FBIやNSAによる大規模な監視活動を考えれば、バックドアは悪意のある組織によって発見されるか、善意の組織によっても悪用されるのは必然であると主張して反論している。