ニール・ヒューズ
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米政府の調査に直面して、コムキャストは競合のケーブルテレビ事業者タイム・ワーナー・ケーブルの買収計画を断念する見込みであることが木曜日に明らかになった。
コムキャストは買収を中止すると、同社の計画に詳しい関係筋がブルームバーグに語った。連邦規制当局が合併を阻止する可能性が高いことを示唆したことで、この取引は破談になったようだ。
アップルはこの取引についてコメントしていないが、コムキャストとの交渉が、噂されている定額制ストリーミングTVサービス開始の取り組みの障害になっていると言われているため、社内的にはこのニュースを歓迎するだろう。
ケーブル事業者であるだけでなく、コムキャストは物議を醸したNBCユニバーサルの買収により、コンテンツ所有者でもあります。2011年にこの買収を承認した際、米国政府は、コムキャストのiTunesサービスがコムキャストのケーブル事業と競合していることから、コムキャストがAppleなどのプロバイダーにNBCのコンテンツを引き続き提供することを保証する条項を盛り込みました。
コムキャストとタイム・ワーナーの買収案が頓挫した背景には、世論の反発も影響している可能性が高い。ミネソタ州選出のアル・フランケン上院議員をはじめとする批判的な論客が、452億ドル規模の買収案についてコムキャストを厳しく批判している。フランケン議員は今週初めに発表した社説で、コムキャストを「強欲で不誠実」と非難し、自社のCNBCネットワークにライバルネットワークのブルームバーグよりも優先的なアクセスを与えたように、自社のコンテンツとネットワークを競合他社よりも優先していると指摘した。
もしこの取引が成立していたら、コムキャストとタイムワーナーの提携により、米国最大のケーブルテレビ事業者が誕生していただろう。
「特に問題の企業がまったく信頼できないことが証明されているのに、コムキャストがこの買収で求めているような市場支配的な地位をどの企業にも託すべきではない」とフランケン氏は語った。
アップルが期待する定額制テレビサービスについては、コムキャストとの交渉は難航している模様だが、カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社は、ディズニー、CBS、20世紀フォックス、ディスカバリー、バイアコムといった企業との交渉では良好な結果が出ていると言われている。このサービスは今秋、月額20ドルから40ドルで開始される見込みだ。