マイク・ワーテル
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金曜朝に発表された大型取引では、eコマース大手のアマゾンがオーガニック・オールナチュラル食品販売業者のホールフーズを全額現金で買収することになるが、この取引により他の小売業者や食料品店では在庫の大幅な減少に見舞われている。
アマゾンは既に、ホールフーズの店舗は同社の独立した部門として、引き続き同じ名称で営業すると発表している。ホールフーズのジョン・マッキー最高経営責任者(CEO)は留任し、テキサス州オースティンにある本社もそのまま留任する。
「何百万人もの人々がホールフーズ・マーケットを愛しています。最高の自然食品とオーガニック食品を提供し、健康的な食事を楽しくしてくれるからです」と、アマゾンの創業者兼CEOのジェフ・ベゾス氏は声明で述べた。「ホールフーズ・マーケットは40年近くにわたり、お客様に満足と喜び、そして栄養を与えてきました。彼らは素晴らしい仕事をしており、私たちはそれを継続していきたいと考えています。」
2016年12月の報道によると、アマゾンは2,000店舗以上の自社ブランド食料品店の出店を計画しているという。2017年9月時点で、ホールフーズは456店舗、従業員数は87,000人だった。
この買収により、ホールフーズの株主は27%の株価プレミアムを得て、同社の時価総額は1株あたり42ドルとなる。この買収は株式市場全体に波紋を広げており、多くの食料品チェーンの株価は10%以上下落している。ウォルマートとターゲットも影響を受けており、本稿執筆時点でそれぞれ6.1%と9.2%の下落となっている。
「この提携は、ホールフーズ・マーケットの株主にとって価値を最大化する機会となります」とマッキー氏は述べた。「同時に、私たちの使命を拡大し、最高の品質、体験、利便性、そして革新をお客様に提供していきます。」
アマゾンはこれまでAmazonフレッシュの宅配食料品市場の拡大に消極的だったが、今回の買収はホールフーズのインフラを活用することで市場拡大を容易にする手段となるようだ。現在、Amazonフレッシュは世界18都市圏でサービスを提供しており、50万点の商品を取り扱っている。