AppleInsiderスタッフ
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退任するインテルCEOポール・オッテリーニ氏。
ポール・オッテリーニ氏が半導体メーカー、インテルの経営権を手放すにあたり、退任する同最高経営責任者は詳細なプロフィールの中で、最終的にアップルの初代iPhoneに搭載されたシリコンの製造契約を断ったことを明らかにした。この端末の大成功を考えると残念な決断だった。
オッテリーニ氏は、アトランティック誌のインタビューで、インテルはiPhoneのプロセッサ製造を通じてAppleのiPhoneプロジェクトに不可欠な役割を果たすチャンスがあったものの、落札できたはずの案件の実現を断念したと述べた。オッテリーニ氏は本日、同職を退任する。
「結局、どう捉えるかによって、我々は優勝も逃したし、あるいは断ったとも言える。もし優勝していたら、世界は大きく変わっていただろう」と彼は語った。
Appleは初代iPhoneにSamsung製のARMシステムオンチップ(SoC)を採用し、その後iOSデバイス全ラインナップにこのアーキテクチャを採用しました。カリフォルニア州クパティーノに本社を置くAppleは、最新のiPhone 5に搭載されたA6 SoCに、自社設計のARMv7コアを初めて搭載しました。
「忘れてはならないのは、これはiPhoneが発売される前のことで、誰もiPhoneがどうなるか分かっていなかったということです」とインテルのCEOは語った。「結局のところ、彼らが興味を持ったチップがあり、それに対して5セントたりとも高くない一定の価格を支払いたいと考えていました。そしてその価格は、私たちが予測したコストを下回っていました。私には理解できませんでした。これは生産量で補えるようなものではありませんでした。そして今にして思えば、予測したコストは間違っており、生産量は誰もが予想していた100倍にも達しました。」
インテルの撤退を受け、Appleはチップ製造をサプライヤーであるサムスンに委託した。サムスンの工場は現在もAppleのAシリーズプロセッサの生産に利用されているが、両社間の緊張が限界に達しているため、この提携は間もなく終了する可能性がある。
それでも、サムスンは過去6年間、有利なアップルとの契約から大きな利益を得ており、これはインテルが獲得できたはずのうらやましい地位だ。
「この経験から得た教訓は、この業界ではデータに基づいて話すのが好きだけれど、キャリアの中で何度も自分の直感で決断を下してきたということ。そして、もっと自分の直感に従うべきだった」とオッテリーニは語った。「直感が『イエス』と答えるように告げていた」