プリンス・マクリーン
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技術界の有名人の汚点を掘り起こすことで悪名高いGawker傘下のValleywagは、シュミット氏を、GoogleでAndroidの開発に携わりながらAppleとの関係を断った、友人のいない変わり者として描写する記事を掲載した。
シュミット氏はアップルの取締役を務め、2007年にジョブズ氏がiPhoneを発表する際に協力した。しかし同年、同氏が率いるアップルはHTCと提携してスマートフォンの開発を開始した。バレーウェイはこれをアップルとジョブズ氏への裏切りだと非難した。
シュミット氏の当時の愛人ケイト・ボーナー氏の知人筋によると、ジョブズ氏から怒りの電話を受けたシュミット氏は「明らかに平静さを失った」という。ジョブズ氏は、iPhoneでは信頼できるパートナーとしての役割を果たしながら、競合プラットフォームを計画しているグーグルの二枚舌に激怒していたという。
その電話は、シュミットが愛人とともにバーニングマン・フェスティバルに参加していたときにかかってきた。キャンプに興味がなかったシュミットは、快適なホテルの外で眠らないように、ネバダ州リノまで往復2時間半かけて車で出かけた。
2007年のジョブズ氏からの怒りの電話は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた、グーグルが自社のライバルであるAndroidプラットフォームを開発するための取り組みについて報じたことがきっかけだったようだ。その取り組みには、HTCとの提携に加え、「プロトタイプの携帯電話の開発、通信事業者の誘致、その他のモバイルシステムへの投資に数億ドルを投資する」ことが含まれていた。
シュミットはジョブズとの不和に深く動揺していたと伝えられている。「『スティーブは本当に、本当に動揺していた』とシュミットは後に同伴者のボーナーに語ったと伝えられている」とValleywagは報じている。「『なんてことだ、彼は本当に怒っていた』」
グーグルのCEOは長らくジョブズ氏の承認を得るために尽力しており、最近では、 2007年にグーグルとHTCとのAndroid提携が発表されてからアップルが最終的に同社に対して特許訴訟を起こすまでの間に高まった両社間の緊張を詳述したニューヨーク・タイムズの記事で、ジョブズ氏を「現在世界最高のCEO」と呼んだ。
Valleywag は「シュミット氏は、ジョブズ氏の自宅への夕食への招待を長い間なんとか勝ち取ることができなかったと伝えられている」と書き、さらに「我々の情報源によると、シュミット氏はジョブズ氏から望んでいたような注目を得られなかったことで、彼を『打ちのめした』という」と付け加えた。
Valleywagの記事は、シュミット氏の元愛人や、グーグルの共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏との関係も同様に不満足なものだったと描写し、グーグルのCEOは「真の友人を切望している」と述べている。「彼には真の友人はいなかったと思う」と情報筋は語った。
「ソーシャルネットワークやブロードバンドネットワーク、ブログやマイクロブログ、電子メールやインスタントメッセージに巻き込まれ、大量のメッセージを送信しながらつながりをほとんど持たない私たちの多くにとって馴染みのある空虚な孤独感だ」と記事は結論づけている。