GoogleがAppleを抜いて世界で最も価値のある企業に

GoogleがAppleを抜いて世界で最も価値のある企業に

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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グーグル傘下のアルファベットは、2015年第4四半期の業績がウォール街の予想を上回り、月曜日の時間外取引でアップルを抜いて世界で最も価値のある企業となった。

アルファベットは、第4四半期の総売上高が213億ドル、クラスA株式1株当たりの調整後利益が8.67ドルだったと、同社が用意した声明で発表した。総売上高は前年同期比18%増、広告収入は同17%増だった。

アルファベットの発表後、株価は急騰し、通常取引で1.22%上昇して1株あたり752ドルとなり、時価総額は5,171億7,000万ドルに達した。取引終了後も株価は上昇を続け、一時1株あたり813ドルに達し、時価総額は5,591億3,000万ドルに達した。一方、アップルは終値96.43ドルで取引を終え、時価総額は5,387億ドルとなった。

アルファベットは、広告事業が今四半期に大幅な伸びを見せ、成長の復活を遂げている。同社のサービス部門も、第4四半期にユーザー数10億人を突破したGmailをはじめ、幅広いサービスが普及した。アルファベット傘下において、Googleの「ムーンショット」プロジェクト(Wi-Fi気球、自動運転車、血糖値測定コンタクトレンズ、人間の寿命延長など)は着実に進歩を遂げたが、2015年の最後の3ヶ月間で35億6000万ドル以上の費用がかかった。

一方、3年以上にわたり世界一の企業価値の座を維持してきたアップルは、地位を失っている。iPhoneメーカーである同社は、2011年から2012年にかけてこの地位を維持したが、2013年にエクソンモービルにその座を奪われた。アップルは同年後半に再び首位に立った。

記録的な第1四半期に759億ドルの売上高を計上したにもかかわらず、iPhoneの成長懸念とiPadの売上急減により、Appleの株価は下落している。Appleは、今四半期のiPhone販売台数が前年同期比で減少すると予想している。これは、2007年の発売以来初めてとなる。

本稿執筆時点で、アルファベットの時価総額は5%以上上昇しており、この上昇が明日の取引開始ベルまで続くとすれば、アルファベットは世界で最も価値のある企業となるだろう。