マイキー・キャンベル
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アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は木曜日、同社の時価総額が1兆ドルに達したことについて、これは画期的な出来事だが、成功を測るにはもっと重要な尺度があると語った。
ロイターが閲覧した従業員へのメモの中で、クック氏はいつものように謙虚にアップルの業績を認め、この最高記録は「大きな節目」であり「誇るべき点がたくさんある」と述べた。とはいえ、この数字はiPhoneメーカーにとって焦点となるべきものではない。
「財務的な利益は、単にアップルのイノベーション、製品と顧客を第一に考え、常に当社の価値観に忠実であり続けることの結果です」とクック氏は述べた。
この考えは新しいものではない。クック氏は、Appleの成功は製品と顧客を第一に考えるという同社の中核的価値観によるものだと常々主張している。最近では、同社の社会規範と消費者のプライバシーを結びつけ、ユーザーを製品化することを禁じているのは同社の倫理指針だと述べた。
Appleは本日、株価が207.05ドルに達し、米国上場企業として初めて、時価総額1兆ドルの大台を突破した。これまでの予想では、この魔法の数字は203.45ドルとされていたが、Appleは水曜日に四半期報告書で調整後株式数を48億2,992万6,000株と発表し、目標株価は207ドルをわずかに上回る水準に引き上げられた。
Appleは時間外取引でも地位を維持し、本稿執筆時点では株価は207.09ドルで推移している。
クック氏はさらに、アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズの功績と記憶に言及した。ジョブズのリーダーシップは、同社を倒産の危機から救い出す上で極めて重要な役割を果たした。ジョブズの最高傑作であるiPhoneは2007年に発売され、現在も同社の主要な収益源となっている。
「スティーブは、人間の創造力の力はどんなに困難な課題でも解決できるという信念のもと、Appleを創業しました。そして、世界を変えられると信じるほどクレイジーな人々こそが、世界を変えることができると確信するのです」とクック氏は記した。「このような時にスティーブがいつもそうしてくれたように、私たちは皆、Appleの明るい未来と、共に成し遂げる素晴らしい仕事に期待すべきです。」